へそまがりの旅ガイド 〜北信濃編〜 Top Guide  
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    北信濃に鉄道はJR東日本の飯山線と長野電鉄しかありません。    
    かつてはもうひとつ、善光寺白馬電鉄がありました。    
    鉄道ネタは入り込むと奥が深くて泥沼になります。それもまた楽しそうですがとりあえず手持ちの写真ライブラリーから抜粋しました。    
         
    JR飯山線    
    長野電鉄    
    善白鉄道    
         
     JR飯山線    
    JR東日本 飯山線は豊野/越後川口間96.7kmを千曲川に沿って走る電化されていない鉄道です。    
    まだあまりカメラで撮ってありませんが特に飯山から新潟県津南町の間は千曲川を眼下に谷あいのすばらしい風景が展開します。    
    春の芽吹きと秋の落葉の時期にぜひ乗ってみたいと思いながらいまだ果たせません。    
         
    替佐駅(かえさ)    
     この駅は列車到着に合わせて当地 旧豊田村出身、高野辰之作詞の唱歌を流しています。特に秋のホームに流れる「ふるさと」は胸に染みます。    
   
 
 
   
   
 
 
   
   
   
どこぞの宗教関係の人たち   寒くて長い季節   待合室にストーブ
   
   
   
県境は吹雪か   待ちに待った春   線路端のタンポポ
   
   
   
真夏の日差しの中を   ホームに向かう人   町へ出掛けたのか
   
   
   
駅長さん   この日は列車で来てみました   待合室に秋の光
   
   
   
寂しいホーム   駅舎は木造です   上り列車の発車
   
 
DD16が2連がホームに入る珍しいシーンに遭遇 先頭は302で後ろが303 2006/4/19 11:20am
 
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     長野電鉄    
         
    須坂駅    
     長野線と屋代線(旧河東線)が交わる須坂駅は長野電鉄で最も規模が大きい駅。    
     ここで一日ゆっくり過ごせば面白い情景にめぐり合います。    
 
千両役者勢揃い
 
   
 
長野行きが到着   ゆけむり号が入れ替え作業
   
   
   
車庫にマルーンの2000系    
   
    旧屋代線 信濃川田駅 屋代線が存在した頃です    
     一見単なる田舎の駅ですが、戦争末期の昭和20年8月13日、長野空襲の際ここも米軍艦載機による攻撃を受け、死者を出しました。    
     建物はほぼ当時のままです。    
   
 
ここを訪れたのは師走   静かで平和な風景です 松代駅とそっくり
   
   
 
待合室も   ホームも人影なし
   
   
 
しかし待合室の天井に機銃掃射の穴!   軒先の穴は銃撃の痕なのか節穴なのか不明
   
    この待合室でも一人犠牲になったそうです。    
    グラマンのパイロットは「動くものはすべて撃て」と命令されていたとか。    
    近くの川田小学校も攻撃を受け、改築のため解体の際、銃撃で穴のあいた板があったそうです。    
    なお、木島線に続いて屋代線も廃止の話が出ています。    
         
    木島線廃線跡    
     平成14年3月31日の営業を最後に廃止された木島線はいまだ痕跡を残しています。    
   
 
夜間瀬川の橋梁   危険なので進入禁止
   
   

開業当時からの架柱
 
    旧安田駅手前 木島線唯一のトンネル
   
   
   
架線を外した架柱    
   
         
    長野電鉄は開業当初蒸気機関車でしたがすぐに自前の水力発電により電化されました。    
    地元の自然エネルギーで発電して電車を走らせる発想は究極の「エコ」、先見の明があったといえます。    
    後日中部電力に売却されましたが発電所は今も使われています。    
   
 
木島平村の樽川上流 藤平第二発電所  

脇に記念碑があります

   
   
電車のために作られた藤平第一、第二発電所はダムによらず自然落差を
利用したものです。
現代の感覚ではミニ発電程度の規模ですが発電設備は大正末期の最先端
の物だったそうです。
 
    長野電鉄 小布施駅ホームに当時の発電用水車が保存されています
   
    小布施駅    
     水車をお見せしたついでに小布施駅に寄ってみましょう。    
     ここの「ながでん電車の広場」は電車マニア必見です。入場券で自由に見学できます。 現在ここにあった古い電車と電気機関車は旧信濃川田駅に。    
   
   
小布施はこんな洒落た周回バスが走っています   近代的な駅です   観光で訪れる人が多い所です
   
   
 
ホームの奥に注目 長野電鉄で使っていた旧い電車が静態保存されています   これは大正末期に電化した当時の電車 デハニ201 オリジナルのマルーン塗装です
   
   
 
客室内もは自由に見学できます この電車は子供の頃何度も乗った覚えがあります   私は電車マニアではないので運転席を見てもわかりません
   
   
  デハニ201は子供の頃よく乗っただけでなく、いろいろ思い入れがあります。
この駅に旧い電車が置いてあるのは前から知っていたのですが、webで調
べてデハニ201を知り、現在制作中の映像作品に使いたくて何度も見に行き
映像の収録を済ませました。

歴史的に貴重な電車を残してあるのは嬉しいことですが残念なのは動態保
存ではないこと。完全に復元して走らせたら沿線の人たちは大感激だろうな
んて勝手に考えています。山ノ内線に小田急から持ってきたロマンスカーを
走らせるより遥かに意味があるし、受けると思いませんか。
時代を感じさせるスイッチです    
   
         
    屋代線(旧河東線)若穂駅 2013年春この駅は撤去されて跡形もありません    
     私が20代半ばに8ミリで長編映画を作った時、ロケをした懐かしい思い出の駅です。    
     30数年ぶりに訪れた若穂駅周辺はすっかり様子が変わってしまいましたが駅とホームは当時のままの姿で迎えてくれました。    
     「Movie」のページに映画のワンシーンを置いてあります。    
   
   
屋代から電車が到着   こんな小さな駅舎です   背後に上信越道の高架
   
   
   
昔は周り全部が   田圃だったんです   3000系が須坂方面に向かいます
   
    久しぶりに自作の8ミリ映画を見ていたら田圃の向こうに「高速道通過絶対反対」の大きな立看板が写っていました。現在の上信越自動車道の事です。    
         
    長野電鉄の様々な電車    
         
     普通電車の他、小田急から来たロマンスカーが「ゆけむり号」として走っていますが、これが完全にミスマッチ。風景から浮いています。    
     一方、期間限定で昔のマルーンに塗り替えられた2000系は秀逸。田舎の風景に見事にはまっています。    
     昔から長野電鉄は電車の博物館といわれる程様々な電車が走ってきました。    
     その一部をお見せしましょう。なお、マルーン塗装の2000系はすでに退役し現在旧屋代線信濃川田駅で野ざらしになっています。    
   
 
期間限定でマルーン塗装された2000系電車はベストマッチング 中野市桜沢 2009/8/13   ゆけむり号 元小田急のロマンスカー 中野市桜沢 2009/8/13
   
   
 

これは常時運行している8500系 中野市桜沢 2009/8/13    旧営団地下鉄日比谷線から来た3000系も走ります 中野市桜沢 2009/8/13  
   
   
   
2000系 桜沢 2009.8.14   ゆけむり号 桜沢 2009.8.14   8500系 桜沢 2009.8.14
   
   
     
3000系は2両編成 桜沢 2009.8.14   3500系 違和感なし 桜沢 2009.9.9    
   
   
 
3500系は3両編成 屋根の出っ張りが3000系とは違います 桜沢 2009.9.9   朝の光の中を長野へ モノクロにすると昭和30年代 桜沢 2009.9.9
   
    旧山ノ内線の駅    
   
 

中野松川

信州中野を出て最初の駅です。
かつての木島線四ヶ郷駅とよく似ています。
四ヶ郷駅は取り壊されて跡形もありません。

     
   
   
   
四ヶ郷駅を思い出します   こちらから見ても四ヶ郷と似ています    
   
   
 

信濃竹原

昭和初期にタイムスリップした感じ。
実に雰囲気のある駅です。
推理小説かサスペンスドラマの舞台にぴったり。
北信濃にはこんな建物や何世代も前のエリアがあっちこっちに残ってい
るので勝手にフィルムコミッションなんてのも考えてみましょうか。

     
   
   
   
無人駅なので待合室は開かずの扉   2番線ホームの待合室から   上り電車が発車
   
   
   
年代物のプレートです   ついでに   駅舎の周りを
   
   
   
探検すると   ますます   いい雰囲気です
   
         
   
 

夜間瀬

かなりの急勾配なのがおわかりですか。
非力な昔の電車は登って来るのがさぞ大変だったでしょう。

急勾配の線路と高社山    
   
   
   
「夜間瀬駅」バス停 右手奥が駅   路地裏みたいなところに駅舎   線路は上条へ
   
   
 

上条

この駅はあまり個性がありません。
電車が停まっていれば画になるんでしょうが。
それにしても夜間瀬駅と全く同じ作りで看板を見なければ間違えそう。
木島線の赤岩駅と田上駅もこれと同じ作りでした。
写真を撮るならあらかじめ考えないと後でわからなくなります。

あれ、夜間瀬とおんなじ    
   
   
   
高社山はどこからも見えます   写真ではわかりませんが線路はすごい登り   ホームの裏
   
   
 

湯田中

長野線の終点です。
電車が着いたとき、「うるわしの志賀高原」の歌が流れていました。
もっとも、昔の志賀高原は砂利道で「うるわしの砂高原」なんて言いまし
たっけ。

上りのゆけむり号は本日の最終便が先ほど出て行きました。

左が駅 右は旧駅舎 冬の雪がちらつく頃は風情があります    
   
   
   
駅正面   旧駅舎は重要文化財です   旧駅舎内部 いいですねえ
   
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     善光寺白馬電鉄 廃線跡    
    昭和11年11月22日から19年1月10日まで存在した通称「善白鉄道」の痕跡は今も見ることができます。    
   
 

善光寺白馬電鉄は、長野市から裾花川沿いに白馬村(当時は北城村)まで
走らせる計画だった私鉄で、通称「善白鉄道」
南長野/裾花口まで開通、開業しましたが戦局悪化のため資材を供出し、わずか7年で事実上廃止となった悲劇の鉄道。

戦後復活運動があったものの県企業局による裾花ダム計画により完全に廃止となりましたが会社は運送会社として現在も存続しています。
今ではかなりの年寄りでなければこの鉄道の存在を記憶する人は地元でも少数です。
将来電化の計画でガソリンカー2両で運行していました。
男装の麗人、川島芳子が善白に乗って善光寺温泉を何度か訪れたという説がありますが微妙に時代が違うのでこれは間違いでしょう。

一連の写真は製作中の映像作品のためにビデオ収録した際に興味を持ち改めて何度もデジカメ片手に出掛けて撮ったものです。
廃線マニアには格好の素材なので写真を撮りに訪れる人は結構居るようですが、気持ちはよくわかります。

善白鉄道のガソリンカーから見た車窓風景を動画で再現する方法を検討し
ています。 面白そうでしょ。

国道406号線 茂菅大橋からおそるおそる見下ろすと    
   
   
 
裾花第二号橋梁の橋脚が残っています   右の道が第二橋梁から茂菅(もすげ)に向かってくる軌道跡 高架橋は茂菅大橋
   
   
 

振り向くと茂菅駅の跡 軌道は小屋の左側

  下に下りてみると石垣の上が軌道 上段がホーム跡
   
   
 
406号脇に飯縄神社 この真下にトンネルがあります
畑の中の道はかつての軌道 左下に裾花川    
   
   
 
りんご畑の先の笹薮を掻き分けると第壱号隋道が現れます   崩落が進んでまさに廃墟
   
   
 
軌道跡は深い笹薮   天井が抜けて空が見えます
   
   
 
約150m先の出口
水が溜まって不気味な内部 入ってみる気にはなりません    
   
   

中央に見えるのが第壱号隋道出口
 
    気分を変えて山の上から  トンネルの先に伸びる軌道跡 遥か彼方に雪の白馬
   
   
 
石積みの上は軌道跡
第参号随道出口    
   
   
 
望遠レンズで寄ってみました
第四号隋道前の橋脚    
   
   

国道を戻ってみたら第四号隋道の入り口が見えました
 
    大規模な土砂崩れで軌道跡は埋没
   
   
 
国道406号から右に入り善白の駅があった善光寺温泉に向かいます   1997年廃業後土砂崩れがあり善光寺温泉は今では土塀が名残
   
   
 
「善光寺温泉ホテル」 朽ち果てた木製の看板   右に進んで軌道跡の道を振り返るとこんなところ
   
   
 
温泉跡を西に進むとこの奥に善白の終点   裾花口駅の跡か ダム以前何度も洪水が起きて地形は当時と違うかも
   
   

いや、こっちかも 田圃の脇の平らなところが線路跡にも見えます
 

柏企画の「思い出で包む善白鉄道」は貴重な資料です。
表紙の写真についての説明はありませんが、駅舎の万国旗とガソリンカーの日の丸から推察するに、昭和17年12月26日の善光寺温泉/裾花口間の営業開始記念行事ではないでしょうか。
車体の脇に着飾ったハカマ姿の女性がいて、それを村の子供たちと手拭で頬被りしたおばあさんが見ています。
駅舎の向こうには工事資材らしき物が散乱していて、裾花川には吊り橋が懸かっています。
著作権の関係でこれ以上拡大はしませんが、昔の写真を詳しく観察するって、本当に面白いですねえ。
きれいな風景を撮った写真なんて何の役にも立ちませんが、こういう写真は時が経つと価値が出てきます。
    参考にさせていただいた本です
   
   
 
国道に戻って先に進むと終点に向かう軌道跡の先に裾花ダム   ダム湖 左の滝は水没した五色滝を惜しんで復活させたもの
   
    善白鉄道の計画路線は工事途中の第五号隋道、名勝五色滝、不動滝、戸隠村の十三戸とともにダム湖に沈んでいます。    
    「善光寺白馬電鉄」の鉄道についてはwebサイトを検索すると結構ヒットしますので詳しく知りたい方は調べてみてください。    
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