レトロ写真展示館 Top Guide  
  ご案内 浅間 閑貞桜                
     
    北信濃は信濃町の田んぼの脇、小さな神社にしだれ桜の古木があります。正しくは「ありました」という過去形がふさわしいでしょう。    
    私が初めてこの桜を見たのは90年代はじめ。残雪の黒姫山を背に従えて悠然と満開の花を咲かせていました。    
    毎年これを見に行くのが春の楽しみだったのですが、ある年の4月末、そこは騒然としていました。NHKのテレビドラマのロケです。    
    主演は東山紀之で、平安時代の話。桜の脇に大きな牛車を置いて撮影の真っ最中。「○○、太刀を持てい」なんてセリフを言ってたような記憶があります。    
    撮影は夜も続き、閑貞桜を強烈にライトアップ。    
    後日再び訪れたとき、近所のおばさんがこぼしながらロケの後片付けをしていました。ロケ終了後、スタッフがこのおばさんに後片付けを頼んでいったのだ    
    そうです。ここは公園にもなっていてブランコや滑り台があるのですがそれをどこから工面したのかトガの枝を並べて隠していたのですがおばさんはそれを    
    片付けていたのです。「畑も踏みつけてった」というので見るとまだ何も蒔いてないとはいえ、耕した畑が足跡だらけ。そういえばあの日、桜のまわりもスタッ    
    フが歩き回っていたっけ。「再来年の大河ドラマのためって話だ」とも。    
    結局これは大河ドラマとは無関係だったのか、没になったのか不明ですが放送されたのは単発の半端で風変わりなドラマでした。    
    その後この桜は急速に衰え、樹木医の手で数年がかりで再生させようとしたものの現在は下の写真のような哀れな姿になってしまいました。    
         
 
2014年4月23日
 
 
 先日のテレビで奥さんを亡くした老写真家が25年ぶりに訪れて枯れた桜の幹を撫でて泣いていたシーンがありましたがこちらももらい泣きしました。
 
   それがNHKという皮肉。  
     
 
2014年4月23日
 
 
 細い枝が一本、必死に生き延びようとしているようで哀れでもあり健気でもあります。
 
     
 
1996年春
 
    すでに弱りはじめた頃です。根元に立ち入らないように注意を促す看板が立てられています。    
         
   
 

私が撮ったビデオから静止画を書き出しました。

残念ながら撮影日時は不明ですがたぶん90年代初めでしょう。

元気だった頃の貴重な映像です。

枝が全部揃っています。

冬の閑貞桜    
   
         
    探せば元気だった頃の満開の閑貞桜の映像も出てきそうです。探してみましょう。