Premierによる編集からDVD作成までの成功例/失敗例 Top Guide  
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    ●Premierを使っての編集はまさに創造する作業。いわゆる映像文法に忠実であろうが一切の制約を否定しようが全く自由で、他人がとやかく言う問題では    
    ありません。まして、フィルムを物理的に切ったりつないだりするわけだはありませんから何度でもやり直しが出来ます。黒澤明監督の「天使のように大胆    
    に、悪魔のように細心に」の世界です。    
         
    ●各論に入る前にまず水を差すことにします。Premier は実のところ道楽のためのおもちゃ程度の代物だということを知っておいて下さい。ここで認識を間    
    違えると遠からず辻褄が合わなくなります。だからといってPremierが使い物にならないとは言いません。軽自動車だって高速道路を平気で走れます。    
         
    ●Premierで私自身よく陥りがちですが、タイムラインの映像を切るとき、例えば5S00Fのようにキリのいいところでカミソリを入れてしまいます。    
    これで結果が良ければいいのですが、フィルム編集だとこんなキリのいいカットはしません。編集機のスクリーンを見ながら感覚でカット位置を決めます。    
   

だから、1カットの尺が5秒16コマなんてことも当然あって、偶然でなければ5秒ちょうどなんてあり得ません。フィルム編集の場合、1コマ長いか短いかは大

   
    変な違いとなってきます。    
    それがノンリニアだとどうしてもタイムラインの数字に惑わされてしまうんです。これはベテランでももしかすると陥っているかも知れません。    
         
    ●編集作業にはPremierの設定が重要です。初期設定ではシングルトラックでいくのかABトラックにするのか。これはとっつきやすい方で構いません。私は    
    ABトラックでやりはじめたので今更シングルトラックは出来ません。    
    次に重要なのが環境設定です。1時間以上の長尺物ではプレビューを見て仕上がりのイメージを確認する作業を繰り返しますが、このプレビューファイル    
    が蓄積してドライブをどんどん消費してしまうのです。    
    Premierの初期設定ではプレビューファイル(ビデオプレビュー)の保存先が「プロジェクトファイルと同じ」ですが、私の場合、これを「フォルダを選択」にして    
    別ドライブに変更しています。これで後の管理が楽になります。    
   

キャプチャしたムービーの保存先は常識的にCドライブではなく、物理的な別 ドライブにします
マイドキュメントのマイビデオなんかではではとても間に合いません

ビデオプレビューファイルは事実上aviファイルですから作業によっては巨大な容量になりますから「フォルダを選択」で適切なドライブにします
それでもデータが蓄積していきますから適宜削除します

   
         
         
    ムービーを書き出す際も「再圧縮」にチェックが入っていたら解除します。これを忘れてやりくりファイルを何度も作り直すと確実に画質が劣化します。    
    これに気が付かずに失敗したことがあります。    
       
         
    ●CGとかDTP系の人が知らずにやってしまうのが「スーパーカラー」 これは基本中の基本ですが解説書によっては書いてありません。    
    コンピュータの世界ではRGBの範囲はそれぞれ0から255までの256諧調が当然ですが、ビデオの世界では16から235しかありません。    
    ビデオカメラで撮った素材を扱うだけでしたら問題は無いんですが、パソコンで背景を作るとか字幕を入れる場合は気をつけないととんでもない結果になり    
    ます。    
    極端な例を上げてみますと、赤い背景に白いテキストを入れる場合、背景の赤をR:255 G:0 B:0、テキストカラーをR:255 G:255 B:255にしてはいけません。    
    Premier6.5の場合、カラーマットを作る際、スーパーカラーの警告が出ますが完全ではないようです。    
   

そもそも「頭で考えた色」は記憶色がベースになってしまうので私は使わない事にしています。

   
    私の提案ですが、カラーマットを作るなら自然風景を撮ったビデオ映像からPhotoshopのスポイトで色を吸い上げて参考にしたらいいと思います。    
    これは経験済みで応用した事がありますが人間の記憶色と「実際の」色はずいぶん違うもので、特に青空は肉眼ではもっと青いと感じます。    
    実際、HL-79Eで収録した映像からキャプチャしたままの静止画で色を吸い出してみました。    
   
 
「真っ赤な」サルビア 花びらの明るい部分でR:223 G:72 B:55   「真っ青な」秋の空 R:119 G:149 B;191
   
         
   
 
杉の木の直射日光が当たっている部分 R:95 G:119 B:78   黄色い花の明るい部分 R:227 G:219 B:58
   
    デジカメの写真でも試しましたがビデオの色域を遥かに越えているため、無意味でした。    
    「真っ赤」と認識するサルビアの花がR:223程度、「真っ青」な空がB:191程度という結果でした。    
    この実験は意味があるのか無いのか、微妙ですが面白い結果ですしカラーマット作成の他、ノンリニアでCGを作る際は参考になります。    
         
    参考のため、失敗しやすい例をお見せしましょう。CGでは色は何の制約も無く使えますが、ビデオでは簡単ではありません。    
    下の例は緑ベースの地形図の上を新幹線予定ルートが伸びていく動画をAfterEffectsで作ったものですが、試行錯誤の結果赤ラインはR:235,G:16,B:16    
    に設定、これだけでは背景に滲むので一回り太い白ラインを下に置いて同期させ、滲みを目立たなくしています。白ラインはRGBとも235です。    
   
 

PCのモニターは優れもので、どんな色を組み合わせてもきれいに表示されますが
NTSCのブラウン管ビデオモニター、TVでは思いもしない結果になる場合があります
ので 確認は必須です

特に緑と赤の組み合わせは最悪で、できるだけ避けたほうが賢明です

なお、黒バックに白抜き文字も単純に黒を16,白を235にすると文字が滲みます
ブラウン管は「白伸び黒詰まり」になると知っておいてください
私は白をRGBそれぞれ200にしています

白バックに黒文字はあまり問題は出ません
235/16でOKです

After Effectsで作成した地図    
   
         
    ●画質補正    
    今まで画質の補正をかけるのはPremierで行っていましたが、フリーソフトの定番AVIUtlは実力があります。細かい設定ができてPremierより便利な場合    
    もあります。YouTubeの動画を作るにはこれが必需品。これという解説書が見当たらないので使いこなすのは大変ですがこれから活用していきます。    
         
    ●AVI書き出し    
    編集が出来たら普通はAVIで書き出します。ところがこれが曲者で、いろいろトラブルが出ます。    
    ついさっきもとんでもない問題が発生して対策をしながらこれを書いているところです。    
    どんなトラブルかというと、書き出したAVIが妙なんです。元素材は簡易テレシネでデジタル化したフィルム映像なんですが、動きの早いカットで映像が波    
   

を打ったようになるんです。何じゃこりゃ!

   
    原因は今回敢えて「再圧縮」にチェックを入れたからかも知れません。これはインサートしたSDカメラの映像(mpeg 拡張子はASF)がPremierと相性が悪い    
    のかうまくAVIに変換出来ない場合があるのを回避するためなんです。これで正規の動画に悪影響が出るとは。本当の原因は違うかも知れませんがトラブ    
    ルが出るたびに原因を解析している暇はないので今回は安全策をとりました。これは有効でした。もっと早くやればよかった!    
    方法は、編集完了のプロジェクトのプレビューファイルを作ってタイムラインをプレビューし、それを外部デッキに録画してしまうというもの。簡単な手です。    
    性格もあるんでしょうが、私は今まで必ず最終的なAVIファイルを作っていました。でも、プレビューファイルを作った段階で編集は終わっているわけですか    
    ら、場合によってはさらに何時間もPCをAVIファイル作成のために占拠されるのは時間と電気代の無駄です。そんな時間があるならさっさとテープに書き出    
    してしまえばバックアップになるしこれを再度PCにキャプチャするのは簡単なこと。書き出した内容が納得のいくものならHDの素材は不要ですから削除出    
    来ます。DVDに焼くならテープから再キャプチャして黙々と作業です。    
    と、これを書きながらプレビューをテープに書き出していたら途中でタイムラインの再生が引っかかりました。おいおい、またやり直しかよ。 ったく。    
    だからPremierは嫌いなんだ    
         
    落ち着いて、落ち着いて。    
    プレビューファイルの保存先がマイドキュメントになっていました。短い作品ならこれでいいんでしょうが、長編だとシステムドライブは避けたほうがよろしい    
    かと。で、キャプチャデータと同じドライブに変更です。これは十分早いHDなので安心です。ということは、またまた1時間以上かけてプレビューファイルの    
    作り直しです。プレビューファイルの実体はAVIですから今回の場合十数ギガバイトに達します。こんな調子ですから、いつもながら全く先が読めません。    
    修正を繰り返してテープが完成したらこれを再度PCにキャプチャです。    
    続く